白菜、野沢菜の、浅漬けが上手くいくかどうかは、茎の部分が、判断基準です。

白菜、野沢菜の、柔らかい葉の部分は、割に簡単に漬かります。研究論文作成と同じように、手間のかかる部分の克服こそ、全体の品質評価を高めることになります。

白菜の浅漬けが、美味しい時期になりました。先日、淡路島のフローラルアイランドで買ってきた白菜を使って、味付けには同じくフローラルアイランドで買った昆布を使いました。

漬け込んだ最初の日の翌朝、重しを一旦取り除き、白菜と野沢菜の、別々のビニール袋を除いて、漬かり方を確認しました。

ビニール袋が破れて、漬け物の旨みの汁が、ビニール袋から流れ出る事があります。旨みが流出すると、美味しい漬け物は出来ません。

昆布、鰹出汁、ゆず、塩、鷹の爪を使った味付けです。

一日目は、白菜と野沢菜の位置を変えて、まんべんなく漬け汁がかかるように、まるで学校の教室の席替えのように、場所替えをします。

席替えを繰り返し、三日目の朝になると、十分な浅漬けが出来上がりました。

漬け物の樽から、白菜の浅漬けと、野沢菜の浅漬けを、タッパーに移し替え、この後は冷蔵庫で保管です。

漬け物を漬けてみると、得られる教訓があります。それは、均等な味の伝わり方です。白菜も、野沢菜も、葉っぱの部分はすぐ漬かります。

しかし、根っこに近い茎の部分も柔らかく、味がしみ通るように、上手に漬けるには、部分的に重しが集中するような、重しの組み替えが必要です。

どの部分が上手く漬かっているか、これを知るためには、重い重しを取り外して、漬かり具合を実地検分する必要があります。

実地検分の結果、漬かり方が不十分な部署に、重しがかかるように、石の配置を変えます。

こうして見ると、経営学の研究論文を書く時、割と短時間で書ける部署もあれば、少しの部署でも、長時間、長期間、参考資料を集め、先行研究を読み、何とか書ける部署があります。

その長時間かかる部署こそ、全体がうまくいくかどうかの、本質を孕んでいる部署です。

野沢菜と白菜の浅漬けを取り出して、食べてみると、茎の太い部分が、どのように漬かっているかで、今回の浅漬けの成功基準に繋がることが分かります。今回は、何度も手間暇かけたので、上手く出来ました。とっても美味しい浅漬けでした。

2013年11月25日(月)