智頭宿は、日本海と京阪神を結ぶ、宿場町でした。

智頭宿は、千代川が町を貫くように、流れています。 鳥取県智頭町日帰りツアー(3)

智頭町を散策するには、車を公営の駐車場に入れておきます。学校のグラウンドを利用したような、広い駐車場がありました。

車を置いて、どのあたりに行こうか、観光協会の方に、尋ねてみたら、1枚の簡単なマップを渡してくれました。この辺りに、鮎料理を食べさせてくれるお店は、ないでしょうか?教えてくれたのは、通りすがりの、シルバー人材センターに登録している男性の方でした。

もう1軒のお店では、杉玉を作っていました。杉玉とは、杉の葉(穂先)を集めてボール状にした造形物です。酒林(さかばやし)とも呼ばれます。日本酒の造り酒屋などの軒先に緑の杉玉を吊るすことで、新酒ができた事を知らせる役割を果たします。

智頭町では、江戸期から始まる林業のまちであり、一般の家々でも軒先に杉玉を飾ってあり、智頭のシンボルにもなっています。

案内図を見て、大体の智頭町の概略を頭に入れて、お料理のお店を探すことにします。

途中、歩いていると、プランターで育っている鉢植えに、きれいな花が咲いていました。

驚いたのは、これは、沖縄で見る、パッションフルーツの花とそっくりの花を見つけました。この花は、何でしょう?調べてみると、「時計草」という花のようです。

>>2006年6月会社で育てたパッションフルーツ 

智頭町の中心街を、貫くように流れている川は、中国山脈から流れてきている、千代川です。千代川には、鮎が多く生息しています。

智頭宿は、畿内と因幡を結ぶ道で江戸時代には参勤交代の道でもあった智頭往来(因幡街道)と、備前街道が合流する地にあって、両街道の宿場として栄えた歴史を持っています。(ウィキペディア参照

教えてもらった割烹旅館「林」を探して進んでいると、備前街道 智頭宿の標識が見えました。この智頭宿を進むと、お目当ての割烹旅館があります。

智頭宿の道の両脇には、道路幅を広げるために、溝蓋が付けられていて、溝蓋の下には、水が流れています。

その溝蓋の下の水を汲みあげて、木製の升に水を流して、生活用水に使っています。水升の中には、ホテイアオイが茂って、金魚が泳いでいました。

昔は、店にかかる税金が、間口によって割り当てられていたので、商家の間口は、出来るだけ間口を小さくし、その代わり奥に向かって、細長い地割をしていました。一番奥にあったのが蔵です。

智頭宿のあちらこちらに、昔の商家が取り払われ、空き地になったり、駐車場になったり、昔の面影はありませんが、奥の土壌だけが、昔の名残を残した家もあります。

2013年9月12日(木)