幼いときに食べた味が、ご馳走です。鮎を幼いときに食べたので、鮎が好きになりました。

鮎は、高級魚になってしまいました。幼いときの鮎は、今ほど高級魚ではありませんでした。 U君と鮎捕り(2)

揖保川の鮎を素手で掴んで、鮎の香ばしい匂いを手のひらに残しながら、U君は鮎を食べる川床の席に移ります。席からは、顔を出せば、河原とその先の揖保川の流れが、すぐそばに見えます。

ドイツで見る景色と、ずいぶん違うようです。

今日の予定は、U君を揖保川の浅い川の流れに連れて行き、川遊びをするつもりでしたが、最近の雨で、揖保川の水量は増えて、U君なら流されそうなほどの水嵩です。

安全のため、U君を川に連れていくのはやめて、川床から水の流れを見ています。

さきほど注文した、鮎の塩焼御膳は、さきほど捕まえた鮎が焼かれているのかと思えば、鮎には申し訳ありません。

鮎の塩焼御膳には、揖保川のそうめんや、枝豆、天ぷらが、U君には食べられそうな食材です。

鮎の塩焼御膳は、鮎の塩焼、鮎のあめ煮、サラダ、野菜の天ぷら、ミニソーメン、小鉢物、ライス、お汁物、フルーツがついて 2500円です。

旬の鮎の塩焼きがメインに乗っています。丸々と太って美味しそうです。

見た目に美しくするために、遠慮無く塩を振っていますが、この塩をそのまま食べると、大変なことになります。

鮎の表面に付いた、吹き出したような塩を、そうっと丁寧に箸で払い、出来るだけ塩分を取り除きます。

今日は、家事の都合があり、奥さんは家で留守番です。代わりに、次女と、U君の3人で、揖保川の風に当たりながら、生ビールをいただいています。

正起のご主人は、いつも一緒の松葉博雄の奥さんがいないので、どうしたのですかと安否を尋ねてくれます。

白身の鮎の身は、U君の好みにも合って、U君は美味しそうに食べて居ます。

U君の家族は、10月になれば、ドイツからの留学も終わり、帰国の予定です。

3歳のU君にとって、ドイツの生活と、帰国後の日本の生活では、大きなギャップが生まれそうです。

正起では、おとりに使う鮎として、生け簀の鮎を販売しています。

揖保川で釣り上げた鮎を、買い入れもしています。腕の良い釣り人は、沢山釣って、正起に持ち込んで、現金に換えている人もいます。

いつも川床から見える釣り人の姿は、川水の増水で全く見えません。鮎釣りをする人は、川の中まで入っていくので、こんなに増水すると、水深の浅い場所を探して、どこか他の場所で釣っているようです。

2013年8月22日(木)

旬彩蔵過去訪問一覧

2012年10月 宍粟市ツアー(3)
2011年6月 鮎が解禁・蛍も見頃(1)
2009年7月 近隣ツアー宍粟市山崎編(2)