日本の夏のてっぺん 阿波おどりです。

 阿波踊り見物にU君とリッキー君はやってきました。鳴り物の音と、踊りの熱気に驚いています。 孫達との夏休み(5)

徳島の街全体が、阿波踊り一色になる時間が迫ってきました。徳島の人達は、この瞬間の為に、踊りの腕を磨き、技を競い、お囃子を鳴らして、阿波踊りに熱狂する時間になります。

U君も、リッキー君も、甚平さんに着替えて、阿波踊りに溶け込めるように、姿形は用意出来ました。

二人とも、阿波踊りと言っても、何のことやら分からないまま、今夜は頑張る!と言っています。

県外ナンバー専用駐車場に、なんとか駐車が出来ました。ここから演舞場に歩いて行くと、だんだんと、大太鼓、締太鼓、鼓、笛、三味線、鉦の音が聞こえて、もう気持ちはウキウキしてきました。

なんとなくやってきた場所は、紺屋町演舞場です。行きたかった場所は、演舞場ではない、広い道路を使った、無料演舞場の場所で、2010年の阿波踊りを見た場所です

有料の演舞場なので、席が空いてるからといって、勝手に入っていくわけにはいきません。演舞場の入り口の所に座り込んで、ここから演舞場に入っていく踊り子達を見ていました。

演舞場の入り口の前には、出番を待つ連の他にも、演舞場に入る気もない連も集まっています。

サービス精神の旺盛な連は、自分たちが思い思いに踊った後、今度は一般の見物人に一緒に踊るように勧めてくれます。

U君は、演舞場に着く頃は、バギーの中で寝てしまいました。リッキー君は、この騒動を心配そうに見ています。

松葉博雄も輪の中に入って、手を上げて踊り出したので、リッキー君も後について行っています。

次々に、踊りのチームである、連がやってきます。一つの連を作ろうと思えば、三味線、太鼓、鉦、笛で阿波踊りを奏でる、お囃子組がいります。

そして、勇壮な男踊りと、華やかな女踊りの踊り子もいます。こうなると、少なくても、20人以上は必要です。

U君は、目が覚めた頃には、阿波踊りの雰囲気は最高潮の頃です。

寝起きが悪かったのか、突然賑やかな光景が目の前にあったので、驚いたのか、U君は、バギーから降りて、阿波踊りに参加するようには、気持ちが進みませんでした。

他の演舞場に、移動してみます。両国橋を渡って、南内町演舞場に移動しました。両国橋の橋の袂には、阿波踊りの男踊りと、女踊りの同場が設置されています。

南内町演舞場は、映画「眉山」のロケ地になりました。

演舞場で阿波おどりを再現して撮影が行われ、総踊りをそのまま再現したのは、徳島市にとっても初めてのことで、映画の見どころになっています。

両国橋を渡ったところに交番があり、交番の前は少し広かったので、いくつもの連がここの場所で、自分たちの踊りを思い思いに繰り広げています。

太鼓の音はどんどん大きくなり、太鼓をたたく男の人の額は、汗びっしょりです。

今夜はU君とリッキーくんの阿波踊りデビューの日でしたが、この激しい踊りに驚いたのか、準備不足のせいなのか、積極的に踊りの中に入っていく事はありませんでした。

無理もありません。徳島で産まれて、阿波踊りで育てば、3歳からでも、お囃子を聴けば踊り出すそうですが、デビューの日から、いきなり、松葉博雄が期待するような、阿波踊りにはなりませんでした。

幼児が音楽に合わせて踊る姿は、とても可愛く見えます。うちの孫にも、あの可愛い姿をと、期待してきましたが、一回目から調子に乗る事は出来ませんでした。でも、諦めずに、また次の機会に来てみます。

2013年8月13日(火)