和食が食べられない時、出る症状は、和食の禁断症状です。

和食の禁断症状を中和するには、和食の好みがあります。中和する和食は、岩屋の源平の、鯛のあら炊き、にぎり寿司です。 孫達とお盆休み(2)

和食がこれほど美味しいのかと、気がつくのは、和食が食べられないときです。U君のお母さんは、和食の禁断症状が出るほど、和食を食べたがっています。

そこで、和食の中で、ドイツから一時帰国している短い間に、どんなものを食べたいのか、リクエストを聞いて、そのリクエストに基づいた和食を、一つずつ食べていきます。

淡路島に来ると、岩屋の源平寿司で、鯛のあら炊きを食べたいそうです。U君は、甚兵衛さんを着て、すっかり日本の幼児に戻っています。

源平寿司の前で、信楽焼の大きな狸の置物を見つけ、狸のお腹をさすって大喜びしていました。

どういう訳で、狸が太っ腹になり、大酒飲みになり、お腹が張り出した人形になったのか、その理由は、

調べてみると、信楽狸八相縁起 石田豪澄和尚の理論によると、

笠   思わざる悪事災難避けるため用心常に身を守る笠

顔   世は広く互いに愛想よく暮らし誠をもって努めはげまん

目   何事も前後左右に気を配り正しく見つむる事忘れめ

通帖  世渡りはまず信用が第一ぞ活動常に四通八達

徳利  恵まれて飲食のみに事足りて徳はひそかに我身につけん

腹   物事は常に落ちつきさりながら決断力の大肚をもて

金袋  金銭の宝は自由自在なる運用をなせ運用をなせ

尾   何事も終わりは大きくしっかりと身を立てるこそ真の幸福

(株式会社 蓮月 ホームページより)

ところで、U君のお母さんの、和食の禁断症状はどうでしょうか?源平寿司の鯛のあら炊きをいただいて、すっかり禁断症状は止まっています。

U君も、巻き物が好きで、積極的に食べています。

U君のお母さんは、ドイツでは魚の生を食べる文化がないので、普段、お刺身やお寿司を食べる機会がありません。毎日食べられているから、その希少性に気がつかないのです。

ドイツに行ったからこそ、和食の独自性に気がついたのです。

一時帰国して、和食の美味しさと、その調理の複雑さ、味の奥行き、繊細さに、改めて驚いています。和食に比べると、ハンバーガーや、ホットドックなんて、単純なものです。

和食の禁断症状が出ている娘に、親としては、これも食べなさい、あれも食べなさいと、勧める一方です。

お腹いっぱいになるまで、源平寿司でお寿司をいただくと、U君とお母さんは、大満足です。帰り道、釣具屋さんによって、蟹を捕獲する、蟹籠を買いました。

U君のリクエストで、蟹籠に、魚のアラを入れて、夜、海に投げ込みます。明日朝、蟹籠の獲物を引き上げるのが、U君のリクエストです。

この蟹籠を使って、獲物を捕獲するという企画は、リッキー君も大好きです。どうやら、この好みは、仕掛けをして獲物を捕るという、狩猟、漁猟の動物的な本能のようです。

仕掛けが出来ると、U君とリッキー君は、おおはしゃぎで、海に投げ込みについて行きたいと、松葉博雄を急かします。

2013年8月12日(月)