日清食品から、株主優待のラーメンセットが届きました。

日清食品は、今年チキンラーメン発売55周年だそうです。

日清食品の株式を持っているので、株主のためのギフトが届きます。

今年も、日清食品ホールディングスから、株主優待のギフトが贈られてきました。

前回は、2010年12月末に届きました。この時のお知らせでは、日清食品ホールディングスからのお知らせは、日清シスコがグループに加わっていることと、明星食品がグループに加わったことで、企業のものづくりの商品構成が変わったとのことでした。

「今回の株主優待製品のご案内」として、送付されてきた品物のリストが同封されています。

日清食品ホールディングスには、日清食品、日清食品チルド、日清シスコ、味の民芸フードサービス、明星食品、日清食品冷凍、日清ヨークなどのグループ会社があり、それぞれのグループ会社が、飲料や菓子、チルドなど、事業に特化した製品を作っていますが、このリストを見ると、送られてきた製品の、どれがどの会社で作られているのか、分かるようになっていました。

そして今回は、最近出版されたばかりの安藤百福さんの本が同封されていました。「転んでもただでは起きるな! 定本・安藤百福」、編著は安藤百福発明記念館、千五百円で、中央公論新社から出ています。

この本の発行日は2013年3月5日で、この日は安藤百福の7回忌の年の生誕記念日にあたります。

「転んでもただでは起きるな!」は安藤百福さんの生前の口癖で、そのあとに必ず「そこら辺の土でもつかんで来い」と続けたそうです。この言葉で思い出すのは、歴史の中に出てくる、受領の話です。

「受領は倒るる所に土を掴め」と今昔物語に書かれていることです。これも、当時の地頭職は、倒れてもただでは起きないという話です。

安藤百福さんが亡くなったのが2007年1月、その翌年2008年は、創業50周年にあたる年でした。

日清食品では、この50周年の節目の年から、50年を一つのスパンとして、「1年に2回、50年で100回、人と地球に良いことをやっていこう」と、「百福祉プロジェクト」を始めています。

この百福祉プロジェクトでは、3年間の長期保存が可能な保存缶を自治体に寄付し、防災備蓄に役立ててもらう「チキンラーメン&カップヌードル 保存缶プロジェクト」や、調理で父子の絆を深める「全日本 育麺(イクメン)メニューコンテスト」など、他にも色々な企画が実現されています。

予定では、あと50年後までに、100の善い取り組みが実現されることになります。現実的であり、なおかつ夢のある、なかなかいい話です。

シスコーンとは、懐かしい名前です。アメリカの企業が、スポンサーになって、インディアンの衣装を着たモデルが、コーンフレークを、踊りながら、「エンヤハヤハヤ、エンヤハヤハヤ」と囃しながら、食べていたテレビCMを思い出します。

日清のホームページに、CEOの安藤宏基さんのメッセージがありました。ここでも、50年という言葉が出てきます。

競争力の強化と、ブランド力の構築、そしてグローバライズについて語られているのですが、その中で、ブランド力について「これから50年間に、企業ブランドとしての「NISSIN (リップマーク)」と、商品ブランドである「カップヌードル」を、世界中で信頼され、愛されるグローバルブランドに育てたい」と言っています。

安藤宏基さんは、お客様と企業をつなぐゆるぎない絆は「ブランド」であり、そのブランドを育てるのにはとても時間がかかるが、将来必ず大きな利益を生み出す、と言います。

ブランドづくりへの努力は、独自の製品作りもそうですが、製品が安心・安全であることも挙げられるでしょう。ひいては、百福祉プロジェクトの取り組みのような、顧客との信頼関係も、ブランドを育てる上で重要な要素となってきます。

送られてきた製品を見ていると、どこか懐かしいもの、新しさで目を引くものなど、色々な製品が並んでいます。これは長年の企業努力の結晶です。我が社も長い先まで見据えた経営が、出来る企業でありたいと思いました。

2013年6月22日(土)