『カラーコンタクト(カラコン)で 目に障害395人の報告』

カラーコンタクトレンズ(カラコン)を装用する際には、眼科を受診して、かつ正しい装用方法を遵守することが大事です。

日本経済新聞 夕刊に、眼障害に関する記事が掲載されていました。

『カラーコンタクトレンズ(カラコン)で目に障害395人報告』と見出しに出ています。

この395人というのは、昨年7~9月の3ヶ月間に統計をとった事例で、日本コンタクトレンズ学会が全国の学会員に報告を要請し、まとめたものです。

カラーコンタクトレンズ(カラコン)の使用により眼障害が起きた報告された事例では、角膜や結膜の炎症が主な症状ですが、なかには角膜潰瘍などの重い症状もあったようです。

カラーコンタクトレンズ(カラコン)の使用は女性が98%、特に若い女性が多かったとのことです。

全体の80%が、眼科の受診なしでカラーコンタクトレンズ(カラコン)を購入していました。

眼科を受診せずにコンタクトレンズを購入する事は、目の健康上、決してお勧めできません。眼科受診の必要性については、かねてから、さんプラザコンタクトレンズでも啓発活動を続けてきました。

厚生労働省のホームページでも、コンタクトレンズの製造・輸入、販売に関する注意事項が発表されています。

(以下 厚生労働省ホームページよりカラーコンタクトレンズ(カラコン)の注意です)

「おしゃれ用カラーコンタクトレンズ(カラコン)は薬事法の規制対象となります。

平成21年11月4日より、視力補正を目的としないカラーコンタクトレンズ(以下、おしゃれ用カラーコンタクトレンズ)については、視力補正用コンタクトレンズと同じように高度管理医療機器として薬事法の規制対象となります。

これに伴い、おしゃれ用カラーコンタクトレンズ(カラコン)の製造・輸入にあたっては厚生労働大臣の承認が、販売にあたっては都道府県知事の販売業の許可、販売管理者の設置が義務づけられます。」

コンタクトレンズが一般に広く普及されているいま、コンタクトレンズは日常生活の一部となり、ともすれば、誰もが気軽に使用出来る日用品感覚となっています。しかしコンタクトレンズは、高度管理医療機器に指定される医療機器です。不具合が生じた場合には、人体に及ぼす影響の度合いが高く、取り扱いには充分な注意が必要なのです。

朝日新聞デジタルの社会面の記事(2012年9月26日付)では、角膜に潰瘍が出来た事例について掲載されていました。

トラブルを引き起こした事例のうち、製品を特定できたもので、43件のうち20件は、視力補正を目的としない、おしゃれ用のカラーコンタクトレンズ(カラコン)だったとあります。

お化粧をする感覚で、医師の診断を通さずに、また、適正な使用方法を理解しないまま装用する事で、目に障害をきたすことがあるのです。

2013年3月23日(土)