大神島は神の島です。大神島を壊すと、神の怒りをかいます。第140回沖縄訪問記(12)

大神島は神の島です。大神島を壊すと、神の怒りをかいます。大神島には、一番高いところに遠見台があり、遠見台に立つと神のパワーを感じます。宮古島ツアー 第140回沖縄訪問(12)

大神島には、島のあちらこちらに御獄(ウタキ)があり、多くの神が祀られています。

遠見台のデッキに車座に座り、

その真ん中に色とりどりの小さな瓶を配置して、

一人一人の女性が、瓶を開けて

は匂いを嗅いで、なにやら喋り、

また次の人に同じ作法をリレーしています。

そこには6人連れの女性のグループがいます。

邪魔をしないように見ていると、

昔、京の都で流行ったような、香道のような作法です。

思い切って、「何をしているのですか?」と尋ねると、

カラー研究会だということです。

この瓶に入った色は科学的な合成物ではなく、

自然のものから作られた色だそうです。

その色には、その色を作った生成物があり、

その生成物の名前を、瓶の蓋を開けて、匂いを判断材料にして、

当て合いっこしているようです。

これは、オーラソーマというカラーセラピーのようです。

調べてみると、カラーセラピーとは、

色を生活に取り入れることで心と体を癒す療法です。

オーラソーマとは、上下2層に分かれた100本以上の

カラーボトルの中から直感で4本を選び、そのボトルから、

心理状態、才能、未来の可能性などを知る手法のようです。

オーラソーマの研究をしているグループが

なかなか遠見台のデッキの席を譲らないので、女ばかりの席に、

男二人では居心地が悪くなり、仕方なしにもと来た麓に降ります。

降りるときに、木組みの階段から左右を見れば、

まるで観葉植物の集まった植物園のような感じです。

こんな綺麗な観葉植物に囲まれた、カフェか、

事務所か、アトリエか、はたまた温室でゆっくり本を読んだり、

熱いコーヒーを飲んで、

ゆっくりとしたハワイの音楽でも聴けたらいいなぁと思います。

この木組みの階段は、大神島出身の建設会社の寄付による階段です。

この階段があるお陰で、

山の地肌を上り下りする危険性は無くなりました。

まもなく、登り口の所まで降りきった

前方の植物に覆われた空間から、

向こうの珊瑚礁の海と宮古島が見えました。

色とりどりに並んだ靴は、

先ほどのカラーセラピーを研究する

女性のグループの人達が脱いだ靴のようです。

この靴の色を見れば、履いている人の心模様が分かるでしょうか?

耕地の少ない大神島ですが、島を上り下りしていると、

僅かな平地に、集約的に耕された野菜畑がありました。

島で生活する人に、充分な野菜のようです。

あまり洗練されていないハイビスカスの花が、

あちらこちらに自生しています。

アダンの木と実が、海岸線よりはるか内陸部に自生しています。

アダンの木は、海辺のすぐ近くにあるのが見慣れた光景ですが、

大神島では、山の中腹に自生しています。

ゆっくり降りて行くと、途中民家がぱらぱらと見えました。

広島県の三原や尾道のように、

瀬戸内海の急斜面によく見られる、

狭い狭い道を歩いて、上に上に家を作った、

階段調の家です。

遠見台から平地に降りきると、

芝生が広がる、島で唯一の広場がありました。

この広さなら、島の人達が運動会をすることも出来そうです。

大神島には猫はいますが、犬は見当たりません。

牛も、山羊も、馬も見当たりません。

広場の前にも、外周道路がありました。

こちらも、この直ぐ先が外周道路の行き止まりになっています。

行き止まりの所まで歩いて行ってみると、

これから先は、荒波が押し寄せ、

工事をするにはかなりの難工事になりそうです。

神の祟りだけでなく、ここに、

自然を壊してまで外周道路を作る必要があるかどうか、

島の人達も、熱心に望んだ道路かどうか分かりません。

ここから先は珊瑚礁の海なので、

ウェットスーツの用意でもしていなければ、先には進めません。

折り返して、船着き場の方に行ってみます。

2013年2月16日(土)


←前へ:第140回沖縄(11)

→次へ:第140回沖縄(13)

コメントを残す

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください