ドイツにはないのか、回転寿司を見て、U君は大喜びです。

回転寿司は特許をとりました。円卓テーブルは特許をとっていません。孫のU君ドイツから一時帰国(2)

区役所であれこれ相談している内に時間が経ち、区役所の近くでお昼を頂く事にします。普段、回転寿司ぼての前を車で通りすぎている時、回転寿司の店の前に行列が出来ていることを思い出し、今なら行列もなさそうなので、回転寿司ぼてに行ってみます。

夕方には行列が出来ても、昼時には行列が出来ていません。奥の席に案内され、U君を回転寿司が回る近くの席に座らせました。

ドイツ滞在中、U君の好みは、変わったものと、変わっていないものになります。変わっていないのは沢庵が好きなところです。変わったのは、しょうがのがりをそんなに欲しがらないところです。

U君が最初に選んだのは卵焼きです。昔、子どもが好きなものを列挙して、巨人、大鵬、卵焼きと言われていました。

あの時代から、子どもが卵焼きが好きな事は変わっていません。U君のお母さんは、久しぶりの和食なので、久しぶりのお寿司なので、あれも食べたい、これも食べたいと、回ってくるお寿司を見つめています。

好きそうなのを選べば、まずは蒸し穴子です。蒸し穴子は、一皿に一貫しか乗っていません。

次はトロです。きっとトロが食べたくなると思い、トロを選んで渡しました。お正月のニュースで、青森の津軽海峡でとれた大間のマグロが、1匹1億5千万円で落札されたニュースを見ました。

計算上では、1億5千万円のマグロは、寿司にすると、トロの部分が一貫1万円くらい頂かないと、採算にならないそうですが、実際には千円以下の回転寿司の値段になったそうです。

U君は、おもちゃの電車が回るように、回転寿司のぐるぐる回る様子に、すっかり見とれています。うっかり手を出すと大変なので、手を出さないように見張っています。

回転寿司は、日本発の特許です。よくまぁ、こんなアイデアが湧いたものです。飛行場の手荷物受取所の回るベルトコンベアを見て、白石義明さんが回転寿司の特許をとりました。その後どんどん改良され、ひとつの回転寿司の特許に、58件の特許が追加されています。

これとは反対に、中華料理のテーブルに使われる円卓で、ぐるぐるまわるテーブルは、考案者が特許を申請しなかったので、その後普及しても、考案者には良いことはありませんでした。

思いついた時に、特許にして登録しておかないと、特許料は入ってこないのです。

2013年1月10日(木)