これは問題だ、地球温暖化がここまで進んでいる、これは問題だ。

地球温暖化の影響で、本来ここにいるはずのない魚達が淡路で捕獲されました。 淡路ツアー(1)

これは問題だ、地球温暖化がここまで進んでいる、11月の淡路島には、沖縄の熱帯魚が泳いでいる、これは問題だ。

紀伊国屋文左衛門は、江戸のお正月に間に合うように、紀州から江戸を目指して、冬の時化る波をものともせず、みかんを千石船にいっぱい積んで、見事江戸にみかんを届け、豪商への道を歩みました。

それに比べて、松葉博雄は、これからみかんの木を育てて、一年ごとにみかんの収穫を増やそうとしています。千石船いっぱいに蜜柑を積むには、あと何年かかる事やら、きっと生きている内には無理のようです。

それでも、蒔かぬ種は生えぬという通り、一本の温州みかんの木から、初年度にしておよそ40個の甘いみかんが収穫出来そうです。

淡路島の東浦地区では、トマトの栽培を温室で行っています。以前ボウリング場だったところで収穫したトマトを販売していましたが、今年2012年になって農産品直売所が出来ました。

農産品直売所では、その日に収穫された新鮮なトマトが朝8時から販売されます。これを目当てにして、近隣の人達は朝7時半から列をつくって並ぶそうです。

沢山並んでも、購入には一人一袋の制限があって、一人で沢山買い占めができません。

人気の秘密は、トマトの糖度にあります。夏なら、とっても甘いそうです。

話を聞きつけて、新しくオープンした農産物直売所に出向いてみました。

もう、トマトが買える時間ではありません。トマトの他にどんな物を売っているのか、視察に来ています。

やはり、淡路といえば玉ねぎです。玉ねぎは、収穫されて販売所に集められます。販売所の販売員は、空いた時間に玉ねぎの皮を、エアーの力で吹き飛ばすようにして、見栄えをよくしています。

ゴルフ場に行くと、靴の底に付いた芝生の葉切れを、吹き飛ばすあのエアーです。

トマトの他には何があるでしょうか? 11月中旬の今時は、柚子とか、蜜柑、柿などの果物です。

特に、徳島から届いた柑橘類が沢山あります。

この辺ならどこにでもあるのが、蛸です。蛸も干されて、水が切られて、軽くなって、風が吹けば飛び出しそうなのが、「飛びだこ」として売られています。一つ1,500円です。

トマトを作っている、同じ場所の違う棟で、苺を作っています。クリスマスが近づくと、ケーキの需要が増えて、この時季は苺が市場に出てきます。ほとんどが光熱費の塊なので、一ケースがなんと700円もします。700円の大方は、苺ハウスの暖房費です。

農産品直売所では買う物がなくて、渡舟食堂へ朝ご飯を頂きに行きます。定置網を今朝点検して捕れた魚は、今日の一品料理に調理されて、ショーケースに並びます。

メバルの煮付けを頂きます。先日、沖縄から来た友人、片山正喜さんもこのメバルの煮付けを食べて、大変感動していました。

農産物直売所でトマトが買えなかった話を、渡舟食堂の若女将に話すと、それじゃあひとつあげるわと、とっておきのトマトと、ミニトマトを試食にくれました。

ミニトマトは食べ頃なので、奥さんと一つずつ食べてみると、とっても高い糖度でした。ミニトマトよりちょっと大きめの普通トマトは、もう一日おいた方が甘くなりそうです。

渡舟食堂の女将さんは、味噌汁にハギの小さいのを入れた、魚汁を勧めてくれました。ハギは、今の小さい頃が食べ頃で、身をほぐして食べるには小さすぎるので、このように味噌汁に入れるのがとっても美味しい食べ方です。

渡舟食堂では、水槽の魚はしょっちゅう変わっています。すぐに変わるのは、飼育が上手くいっていないからです。多分、アンモニアが沢山発生して、魚が死んでしまうようです。

熱帯海水魚を飼っているのかと思ったら、この沖縄でもいそうな海水魚は、淡路の東浦に仕掛けている定置網に最近かかった魚だそうです。

縦縞模様の魚は、ハシナガチョウチョウウオです。主に、インド洋や西部太平洋に分布する魚です。熱帯海水魚屋さんに行くと1万円もしそうな、キンチャクダイのような綺麗な魚も泳いでいます。

地球温暖化が進み、四国でも、紀州沖でも、黒潮に乗って、沖縄の熱帯魚が北上しているという話を聞きますが、淡路島の大阪湾の内部にまで、このような熱帯海水魚が北上しているのを目の当たりにして、驚きました。

2012年11月22日(木)