水炊きのとり鍋と言えば、博多が有名ですが、京都の鶏鍋も有名です。どうやら博多のトリ鍋と、京都のとり鍋には、長州藩士が行き来して、鶏鍋の味について、文化の伝播があったのではないかと思います。

すみれ茶屋でみずたきのとり鍋(1)

神戸三宮のすみれ茶屋は、博多の流れを汲む、上質の鶏肉を一昼夜じっくり煮込んだ白濁スープです。コラーゲンとヒアルロン酸がたっぷり溶け込んでいます。

美味しい物を食べようと思えば、それは外食になります。しかし外食には、食材と調味料にリスクがあります。よい食材を使えば、価格は高くなります。しかし、高いからといって、必ずしも良い食材ばかりを使っているとは限りません。

農薬を使った食材もあれば、遺伝子組換えの食材もあります。厄介なのは味付けです。特に、塩分を使わなければ味は良くならないし、味を求めたら、当然塩分には目をつむっています。

今日の外食は、神戸の中央区北長狭通り2丁目のすみれ茶屋です。目指す料理は、鶏の水炊きです。

鶏鍋と言えば、博多が有名ですが、京都の鶏鍋も有名です。どうやら博多の鶏鍋と、京都の鶏鍋には、長州藩士が行き来して、鶏鍋の味について、文化の伝播があったのではないかと思います。

坂本龍馬が暗殺されたとき、中岡慎太郎と坂本龍馬は、鶏鍋を食べる準備をしていました。京都四条近江屋の小僧さんが、軍鶏肉を買いに行っている隙に、暗殺者は誰にも邪魔されることなく、こっそり宿に入り、忍び足で2階に上がり、坂本龍馬と中岡慎太郎を斬りつけたと言われています。

博多の鶏鍋も、京都の鶏鍋も、スープが命です。

上質の鶏肉を一昼夜じっくり煮込んだ白濁スープは、コラーゲンとヒアルロン酸がたっぷり溶け込んでいます。これが家庭で作る鶏鍋のスープと違うところです。

今日の話題は、ビジネスの話です。明日は大事な日なので、緊張の高まる中、鶏の水炊きをゆっくり食べて、英気を養います。

ビールとお酒を注文して、しばらく待っていると、鶏を一昼夜煮込んだ白いスープを鍋に入れて、これから入れる食材と一緒に、テーブルに出てきました。

お通しも出てきました。欧米人が最も理解出来ないと言っているのが、この日本のお通しの制度です。今日のお通しは、鰹の角煮です。小鉢に入って、美味しそうですが、これが一体いくらの値段を付けられているのか、分からないのです。

後で精算時に分かった事ですが、鰹の角煮のお通しは一皿が500円でした。

お通しを断るのは、その場の雰囲気を壊す事になるので、なかなか断れるものではありません。

しかし、頼んでもいない物が、お店の都合で、値段も分からないまま置かれて、後から請求されるのも、日本人以外の人には納得のいかない制度です。

テーブルのガスに火を付けて、鉄鍋の中の鶏ガラで作られた、白濁したスープが煮えたぎるのを待ちます。

重箱には、しいたけ、豆腐、つくね、ねぎ、キャベツ、お餅、水菜などが入っています。上質の鶏肉は、ささみで、これからスープが煮えたぎってから入れます。

鶏水炊きの味わい方を、サービス係の女性が説明してくれました。スープだけをお猪口にとって、少し天草の塩をいれて、味わって下さいとの事でした。

白濁したスープの下には、一昼夜煮込んだ骨付きの鶏が、直ぐにでも食べられる状態にあります。

2012年11月18日(日)