行ってみました日本海のカニ解禁へ:高血圧の予防・改善には塩分を控えめにと言われていますが、塩は本来、人間に必要なミネラルの1つ。それがなぜ、塩分の摂取が高血圧になるんでしょうか?

行ってみました日本海のカニ解禁へ:蟹選びです。吉本水産の社長さんが、蟹の選び方や値段の違いを親切にお教えて下さり、とても勉強になりました。 松葉蟹を求めて舞鶴ツアー(3)

行ってみました舞鶴の海鮮市場: 美味しそうな塩干物が、買って買ってと並んでいます。でも、塩の摂りすぎは危険と言われています。塩は本来 人間に必要なミネラルの1つ。それがなぜ、塩分の摂取が高血圧になるんでしょうか?

甘い物が苦手な松葉博雄は、辛い物が好きです。その一つに塩干物があります。傷みやすい生鮮海産物は、塩を使って天日に干しておくと、生よりもずっと長持ちします。

塩をまぶして干しておくと、味も良くなります。海鮮市場には、沢山の店が出店しています。順番に見ていくと、足が止るのは、やはり買いたいなぁと思う、塩干物です。

エテカレイ、はたはた、しまほっけ、半生スルメ、大あじ、秋鮭など、炙って朝ご飯に使えば、ご飯が進みそうなものばかりです。

最近、血圧が少し気になってきました。しょっぱい物を好んで食べるから血圧があがるのか、美味しい物がしょっぱい物ばっかりなので、美味しい物を食べて血圧が上がるのか、なんだか塩分と血圧に相関関係がありそうです。

この美味しそうなかまぼこを見て下さい。指で押さえると、押し返されるような弾力性があります。ぷりんぷりんとした弾力性です。このかまぼこにも塩分が沢山入っています。だからこそ美味しいのです。

丁度お昼頃なので、この海鮮市場で蟹を買って、蟹を料理してもらって、空いてる席で料理を頂く事が出来るようなシステムになっています。このようなシステムは、沖縄の那覇にある牧志公設市場にもあります。

市場で食材を選んで、選んだ食材を2階の料理店に持ち込めば、今選んだばかりの食材を美味しく調理してくれます。なかなか優れたシステムです。

松葉博雄は奥さんとどのお店で、舞鶴蟹を買おうか選んで廻っています。足を止めると、お店のおじさんは、うちの蟹は一番美味しいよ!と,声をかけてきます。

何軒か見て廻る内に、蟹にもいろいろ値段があることが分かりました。一番安いのは、セコガニといって、雌の小さいサイズの蟹です。大きな蟹でも、2000円~20000円までの価格の差があります。

一番高いのは、地元の舞鶴で採れた、水槽の中でまだ生きている蟹です。安いのは、同じ日本海で採れた蟹なのに、ロシア船で捕獲され、その後ロシア船が日本の港に持ち込んで売っている蟹です。この蟹は日本海で生まれても、ロシア蟹として扱われています。

わざわざ解禁直後に舞鶴まで来たんだから、ここは地元の舞鶴蟹を選んで、この海鮮市場で食べて帰ろうと思います。

積極的に声をかけてくるお店の人は、会話が弾み、水槽の中から希望の値段の蟹を取り上げて見せてくれます。

吉本水産の社長さんは、めんどくさがらずに、水槽から取り上げた蟹を直ぐに量りにかけて、どのくらいの値段のクラスの蟹なのか調べて、これは2万円、これは1万8千円、これは1万5千円と、3つの値段のクラスに分けていました。

どうして値段に差があるのか、同じ様な大きさなのに、なぜ片方は高いのか、好奇心が湧いてきます。

好奇心の吉本水産の社長にぶつけてみると、一つ一つの価格の差の違いについて、これは重さ、これは味噌のつまり具合、これは形が良い、これは腹の身が良い、とそれぞれ価格の差に理由が有る事を教えてくれました。

吉本水産の社長も、魚市場で競りで蟹を買ってくるのですから、同業者から競り合うには、この蟹は良い蟹、この蟹は中くらいの蟹、この蟹はたいした事ない蟹など、見た瞬間に判断して、値段を付けて競り落として買っているのです。

研究熱心な質問に、吉本水産の社長はめんどくさがらずに、「返ってあんた熱心やなぁ~」と評価してくれました。そして、かなり上等な蟹を一つランクを下げた値段で提供してくれました。

蟹が決まると、しばらく料理が出来るまで、吉本水産の近くの空いた席で、吉本水産からもらった番号札を席の上に置いて、料理が出来るのを待っています。

水槽の中で生きている蟹は、一つ一つに何処で捕獲されたのか、いくらくらいで売られているのか、見たらすぐに分かるようにタグを付けられています。この蟹たちは1週間以内には、一回転するほどの早さで、売られていきます。

2012年11月8日(木)