元気が出る事は、意図した通り、花が咲く事です。元気が出る事は、冬になると、体を温める粕汁の素の酒粕を調達する事です

淡路市久留麻にある千年一酒造で見学と酒粕のお買い物(1)

元気が出ることは春に用意した種が花を咲かせ、苗木が実を結び、更に成長していく姿を見る事です。

朝起きて元気が出ること、元気が貰えること、なんとなく気分が良くなる事とは、どんなことでしょうか?松葉博雄の場合は、種を蒔いたり、苗を植えたりして、花が咲く準備をして、その期待した花が見事に咲いているのを見ると、元気がもらえ、気分が良くなります。

朝起きると、朝顔の花がいくつも咲いています。朝起きると、ハイビスカスの五輪の花が、にっこりと微笑んでくれました。

春に植えた温州蜜柑の木には、小さいながらも蜜柑の実が小さな木に鈴なりです。初年度にして、これだけの蜜柑がつけば、2年目、3年目には、どれだけの蜜柑が収穫出来るのか、今から楽しみです。

ハイビスカスの苗木は、今年地植えしています。鉢植えから地植えになり、根の張り方が自由になったのか、毎日いくつもハイビスカスの花が咲いて、このハイビスカスを、冬の寒さから守るという課題があります。

ハイビスカスの防寒キャップを園芸店に買いに行く途中、奥さんが、粕汁が美味しい季節になったので、吟醸酒の酒粕を使った粕汁を作りたいというので、それでは、と酒蔵見学を思い立ちました。

淡路島の国道28号線に面した、仮屋港の近くにある、千年一酒造に行ってみます。

昔の造り酒屋さんは、大抵黒壁の酒蔵です。千年一酒造も黒壁に囲まれた酒蔵です。

お店の人の話では、およそ130年前に建築された建物だそうです。

国道28号線から少し海側の方に入って行くと「ようこそ千年一酒造へ いらっしゃいませ」の手書きの歓迎の言葉が掲示されています。これなら、蔵の中に入っても、「何のごようですか?」とか、「何しにきたん?」とは言われないと、自信を持って蔵に入ります。

千年一酒造の玄関には、酒蔵の新酒が出来たことを告げる杉玉がぶら下がっています。表札を見ると、個人の表札がありました。その名も武田洋志さんです。きっと、千年一酒造の社長さんだと思います。

暖簾をくぐって中に入ると、酒蔵のような、採光の少ない暗い土間が広がり、土間が作業所と商品展示用になっています。

土間では二人の女性が作業中で、瓶詰めの作業をしているようです。酒粕を探しているので、「酒粕はありますか?」と尋ねると、新酒の酒粕はまだ出来てなくて、今ある酒粕は、昨年の酒粕を冷蔵して、取り出して売っているそうです。

古い酒粕とお思いでしょうが、酒粕は時間が経つと、それなりに風味が付いて、発酵して美味しくなるそうです。

酒屋さんでわかめ煮が売られています。これも美味しそうなので買いました。

松葉博雄は、アルコールは好きなくせに、日本酒はさっぱりで、ほとんど飲みません。日本酒の匂いに弱いのです。焼酎や泡盛なら飲めるのに、清酒は苦手です。だから美味しいお酒をどうぞと言われても、内心は、「本当かなぁ?本当に美味しいのかなぁ?」と思ってしまいます。

酒粕を取りに行った、貯蔵所がある向かいの酒蔵も、黒壁の古い酒蔵です。

昔の建物は黒塀が多く、春日八郎が歌ってヒットした「お富さん」でも、「粋な黒塀 見越しの松に 仇な姿の洗い髪 死んだ筈だよお富さん  生きていたとは お釈迦さまでも 知らぬ仏のお富さん  エーサオー玄治店(げんやだな) 」と、黒塀が出てきます。

別棟の貯蔵設備から吟醸酒の酒粕を出してくれ、酒粕が手に入りました。一袋350円です。これで美味しい粕汁が期待出来そうです。

酒蔵見学をお願いしてみました。丁度、昼休み中だったので、どうかなぁと思っていると、女性二人の内、一人の方が私が案内すると言って、奥の酒蔵へ案内してくれました。

さっきまで瓶詰めをしていた女性の後について、暗い、天井の高い、冬なら寒そうな、夏なら暑そうな、130年の歴史がある酒蔵に入っていきます。

2012年11月1日(木)