淡路島には、聖武天皇、弘法大師の縁に繋がるお寺が沢山あります。

淡路島には、古くは聖武天皇、その後の弘法大師の縁に繋がるお寺が沢山あります。 淡路島で過ごす定休日(3)

聖武天皇、弘法大師の縁に繋がるお寺

淡路島には、古くは730年代の聖武天皇、

その後の弘法大師の縁に繋がるお寺が沢山あります。

密教の教えが祀られています。

玉ねぎを求めて、淡路市の内陸部の畑を注意深く巡回している内に、

なんとか玉ねぎを入手できたので、次は、淡路島に多いお寺巡りをします。

このお寺巡りは、計画的ではありません。

目に付いた古刹をお詣りする事にします。

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目に付いたのは、遠くからでも、立派なお堂が目立つ、

四国遍路 第七十三番霊場です。

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覚王寺の入り口には、聖武天皇勅願所 午馬安全祈祷所と書かれています。

聖武天皇と言えば、あの奈良の大仏殿を、全国の国分寺を祈願した天皇です。

あの聖武天皇がこのお寺を造るように詔を出したのですから、

730年代から740年代でしょうか?

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そうすると、2012年から遡れば、1270年~80年も前の事です。

そうなると、1000年以上の歴史があることになり、

桜の木が1000年経てば神木となるように、この覚王寺も大変な歴史です。

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覚王寺の宗旨は高野山真言宗です。

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本堂の手前には、牛の石像があります。

真言宗に何故、牛の石像が祀られてるのでしょうか?

推測すると、真言密教の教義の背景には、

インドのヒンドゥー教の教義の影響があります。

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ヒンドゥー教にあっては、牛はとても神聖な生き物で、今でも地方に行くと、

牛が街の中を自由に行き来しています。

この神聖な牛と、農耕で使う牛とが重なり合って祀られたのではないかと推測しました。

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ご本尊は大日如来で、

御真言は『オンアビラウンケン バサラ ダトバン』と発声します。

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総本山は高野山金剛峯寺です。

本堂の左脇に廻ると、なにやら焼け焦げた丸木が、集められています。

その背後には、瓦のかけらも集められています。

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覚王寺に火災があったのでしょうか?

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もう一度振り返って、お寺の石碑を見ると、

『覚三寺 』に見えたお寺の名前は『覚王寺』でした。

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三本の横文字を縦に繋ぐ一本の線が剥がれ落ちたままなので、王が三に見えたのです。

2012年5月17日(木)