土を使わないで、苺やトマトを栽培する、水耕栽培です。

土を使わないで、苺やトマトを栽培する、水耕栽培です。水耕栽培は、連作の病気を回避できます。 ハウス栽培のイチゴ「紅ほっぺ」 淡路縦断(1)

土を使わないで、苺やトマトを栽培する、水耕栽培です。水耕栽培は、腰をかがめないで高い位置で農作業が出来ます。ハウス栽培のイチゴ「紅ほっぺ」。

淡路市は、漁業が盛んな地域ですが、温室栽培での農業も盛んな地域です。農業で意欲のある人達は、農業法人を作り、会社組織で農業を経営しています。

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いつも行く、農業法人が経営している大磯の温室の直販所を覗いてみます。ラッキーな時は、驚くほどの安値のイチゴがあります。もっとラッキーな経験は、収穫の終わりの頃、温室で苺を、好きなだけ食べさせて頂いた事があります。

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今日はどうでしょう?苺大パックが1つ600円です。

こちらはトマトです。トマトは、朝、8時半に売り出しが始まり、1時間もしない内にその日の出荷トマトは完売するそうです。大変な人気です。売り切れと聞くと、ほしくなります。明日の朝、8時半にここに来れば、買えるようです。

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では、明日の出荷を待つトマトを温室にのぞきに行ってきます。

トマトの水耕栽培について詳しく話しを聞いたことがあります。

水耕栽培のトマトは、丹波篠山の一棟300坪のトマト農場でも見てきました。

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トマトは脇芽がすぐに出てきます。ちょこんと生えてきた脇芽はとても可愛らしいので、じっと見ていると情が移り、なかなかブツリと切ることができなくなってしまいます。思い切って、心を鬼にするくらいの覚悟がないと、トマトをこんなにまっすぐ育てることはできません。

トマトの隣の温室は、苺の温室です。外から見ると、中で女性の方が、苺のお世話をしていました。声をかけて、写真を撮って良いですか?と、撮影をお願いすると、松葉博雄がいい人に見えたのか、どうぞと中に入れてくれました。

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熱心に、苺の写真を撮っていると、どれか食べてみますか?とますます優しくなってきました。やはり、研究熱心な態度が評価されたようです。

苺は、二段ベッドのようです。苺の苗床には、栄養分を含んだ水が循環しています。全く土を使っていません。

イチゴを育てるのはとても大変です。松葉博雄も自宅で何度かイチゴを育てたことがあるので苦労がよくわかります。ナメクジが地面からイチゴの実を狙い、野鳥が空からイチゴの実を狙います。

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以前には、イチゴがカビ菌で全滅といったアクシデントもありました。今年は見事なイチゴが実っています。

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この苺も、もうしばらくすると、全て新しい苺の苗に入れ替わります。せっかく実っているのに、どうしてでしょう? 女性の話では、沢山苺の実を付けると、苗も疲れて弱ってくるので新しい苗に入れ替えるそうです。では、苗はどうするのでしょうか? いま有る苗から、新しいランナーという苗が出て、それを使う場合と、全く新しい苗を購入して使う場合があります。

リスクを分散するために、外部から買ってくる丈夫な苗を混ぜるようです。

イチゴの花です。沢山の苺の花を受粉させるには、人手を使うのでしょうか? いいえ、そうではありません。 そのへんはちゃんと考えています。この温室の中に蜜蜂の巣箱を置いていて、巣箱から飛び出した蜜蜂が、苺の花を受粉させ、蜜を集め、蜜も収穫できるという、正に一石二鳥の農業経営です。

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ビニールハウスの中を温める燃料は重油です。原油価格が上がると、車のガソリンと同じように、重油の価格も上がります。

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枝に付いた美味しい苺を頂きまして、ありがとうございました。このブログで、苺のPRをさせて頂きます。

 

2012年3月22日(木)