こんなに大変、綿から糸、糸から布にするまでは、こんなに大変な手仕事なのです。丹波布伝承館に行きました。

こんなに大変、綿から糸、糸から色染めするまでは、こんなに大変な手仕事なのです。丹波布伝承館に行きました。 丹波市・朝来市へドライブ(2)

こんなに大変、こんなに大変なんです。 木綿の綿から、布にするまでは、こんなに大変な手仕事なのです。

道の駅あおがきの敷地には、隣に丹波布伝承館があります。

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丹波布伝承館に入ってみます。 入り口で、有料か確認して、もし有料なら入りません。

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無料だったので、丹波布伝承館に入ってみると、丹波地区の木綿の歴史を伝えています。

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木綿が、庶民の衣服や防寒着にまで利用されるようになったのには、そこには木綿が飛躍的に収穫できるようになった背景があります。 木綿の布地を作るのは、こんなに大変、こんなに大変なんです。

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木綿の生産に金肥を使い始めてから、木綿の生産量が飛躍的増えてきました。 金肥とは、お金をつかった肥やしです。

北海道からニシン、鰯、等が海上ルートで本州に送られるようになり、木綿の肥やしに、金肥を使うようになって、これまでの木綿より、優れた木綿がとれるようになりました。 こんなに大変、こんなに大変なんです。 木綿の生産量を増やすのは、こんなに大変なんです。

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木綿がとれると、今度は木綿を糸に紡ぐ作業があります。 さらに、糸を染める作業があります。

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丹波布伝承館では、昔農家にあった機織機が再現され、板の間で木綿の折り方を講習していました。 機織りは、根気の要る仕事です。 こんなに大変なんです。 布は、税金にも代用されていました。 税の中には調があり、布を納めることを調布と言います。 調布の名前は今も地域の名前に残っていて、田園調布などの名前がそうです。

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日本の木綿に比べて、海外の木綿で、安いものが輸入されるようになり、次第に日本の木綿産業は価格競争に敗れています。 外国と価格競争するのは、こんなに大変なんです。

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展示されていたのは、インド綿、メキシコ綿、エジプト綿などの人件費の安い国から入ってきた、日本の木綿を駆逐していった木綿のサンプルです。

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木綿が糸に紡まれ、染色されて、織られて、だんだんと反物になっていきます。

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機を織ると言えば、連想するのは、おばあちゃんやお母さんの夜なべ仕事です。 家族のみんなが寝た後も、おばあちゃんやお母さんは、家族のためや収入を得る為に、薄暗い灯火の下で、トントン、糸織トントンをし続けていました。 昔の女性の仕事は、こんなに大変なんです。

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沖縄にも、沖縄特産の芭蕉布が残っています。 奄美大島には大島紬が織られてきました。 哀しい話ですが、どんなに素晴らしい、絹織物、紬、上布を織っても、着物にして袖を通すのは、ほとんどが見ず知らずの人です。

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次に、隣の観光案内所に行ってみます。 松葉博雄は、7月にドイツのボンに行った時、ボンの観光案内所に行きました。 あのとき見た物は、ベートーベンの人形が、観光案内をしてくれるという、市庁舎のスタッフのユーモアです

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青垣の観光案内所も、青垣を訪れる旅行者に対し、印象に残る案内方法を提供すると、きっと人気があがると思います。 観光客の顧客満足を得るのは、こんなに大変なんです。

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さらに隣には、地域の皆さんが集まるコミュニティーがありました。 これもどこにもあるように、スペースが作られ、パンフレットが並び、椅子と机が置かれ、いわゆる箱物が用意されています。

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さて、これからどこに行こうか、道の駅の大きな案内板を見て考えます。

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お昼になったので、十割そばを頂きに、インターネットと、観光案内所で知ったおそば屋さんの電話番号をカーナビに入れて、お店に向かいます。

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電話番号でカーナビに入力すると、カーナビは随分冷たい反応しかしてくれません。 「まさかこんなところに!?」と思うところで案内を終了してしまいます。 初めてのお店を探すのは、こんなに大変なんです。

仕方がないので電話をして、お店の方から直接道案内を乞いました。

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結果的には、カーナビが案内を終了したお寺から約15分も離れた場所でした。 カーナビに頼らないで、自分で道を探すのは、こんなに大変なんです。

近くになると、道は二つに折れています。 まっすぐ行けば黒川温泉、右に折れるとあまご村です。 ひとつ道を間違えると、おそば屋さんに行けなくなってしまします。

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目標は、あまご村です。 この辺りは、地名を大名草(おなざ)と言います。 おそば屋さんの名前は、大名草庵(おなざあん)です。 見たことがある光景で、なんとなく、潜在意識の中に引っかかっています。 さて、これは来た事があるのか、もし来た事がないのに見たことがあると思う現象を、『デジャブ』と言います。

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あまご村を少し通り抜けると、大名草庵があり、ご主人が傘を差して、まだかなまだかなと、学研のおばちゃんの様に、松葉博雄が来るのを雨の中待ってくれていました。 田舎でお店を維持する事、お客様をお待ちすることは、こんなに大変なんです。

2011年9月22日(木)