倉敷美観地区のこれから歩く道は、これまで歩いたことのない美観地区です。

倉敷美観地区巡行:裏路地の森田畳店、倉敷帆布、旧井上家、公民館、中国銀行、亀遊亭を歩きました。岡山倉敷歴史の街散策(10)

「いがらしゆみこ美術館」の前を通り過ぎて北に向かいます。雨が上がったので傘をたたんで歩きます。これから歩く道は、これまで歩いたことのない美観地区です。

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生活の実感がわいてくる美観地区です。畳屋さんも現役のお店です。車も、遠慮無く入って来ます。

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修学旅行生を見かけました。倉敷に修学旅行に来るのは、どの地域の学生でしょうか。

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国指定重要文化財の井上家住宅です。この住宅は、1800年頃に建てられた大きなお屋敷で、倉敷美観地区内に残る、最古の町屋建築です。

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井上家は、江戸時代には村役人・地主として村政を主導した旧家のひとつです。

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ボランティアガイドさんが、指さすこの路地は、今でも侍姿の二本差しが歩いて出て来ても、おかしくないでしょう?と言われました。

電気メーターを隠せば、二本差しの侍でも、姉さんかぶりの女将さんが出て来ても、おかしくありません。

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この建物は、倉敷市倉敷公民館です。比較的新しい建物ですが、壁は、「なまこ壁」にしています。

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公民館の先には、鶴形山トンネルが見えます。このトンネルをくぐると、鶴賀山を登らずに、山の向こう側に行けるそうです。

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中国銀行倉敷支店の前を通ります。

第一合同銀行の倉敷支店として、大正11年(1922年)に竣工したルネサンス風の建物です。

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この建物は「中国銀行倉敷本町支店」として、文化庁から「登録有形文化財(第33-0028号)」に指定されています。

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ボランティアガイドさんが、「銀行に入ってみますか?」と、尋ねてくれましたが、そろそろお昼が気になって、銀行に入るのは、パスです。

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この辺りが、倉敷の元豪商の屋敷のたたずまいです。瓦一枚、壁一枚に、裕福な豪商の奢りを感じます。

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武家屋敷と比べ、町家の屋敷も、贅を尽くしています。薄っぺらい木の皮を葺いたような長屋の時代に、土壁と瓦で囲ったお屋敷は、相当な財力を有していたことが分かります。

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昨日の後楽園で、散策してれば、どこから見ても烏城が見えたように、倉敷美観地区も、振り向けば大原美術館の本館が遠目に見えます。

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修学旅行生が、集まっていたので、どこから来たのか尋ねてみれば、京都だそうです。

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倉敷の小学生は、京都に修学旅行に行き、京都の小学生は、倉敷に修学旅行に来ていて、それぞれの歴史のある街を、大事にする気持ちが育つことだと思います。

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お昼は、レストラン亀遊亭でいただきます。倉敷国際ホテルが経営するレストランの一つです。ホテル経営だからか、案内係の人は、ホテルのドアマンのような服を着ていました。

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たくさん歩いたので、さっそくビールをいただきます。いつも飲んでいるアサヒスーパードライは置いていなかったので、キリンビールです。

ステーキランチです。松葉博雄がよく沖縄で頂いている、金松の豪快なステーキとは違う、洋風のソースがかかったステーキです。

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ステーキランチは、倉敷の美観地区を歩いて、歩き疲れてお腹が空いていた時にピッタリ、エネルギー補給ができました。

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雨の中で、倉敷美観地区を歩くのは、残念と思っていたものの、よく目を凝らして見れば、雨のおかげで、新緑がキレイに映えて来て、この時期が一番美しいように、雨がお掃除をしてくれたように思います。

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「亀遊亭」の傍の川には、亀がいました。

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美観地区は結局、幕府のおかげ、大原家のおかげ、大原家が集めた美術品のおかげ、それを守った倉敷市のおかげ、と、言うように、みんなのおかげで残っているようです。

2011年5月12日(木)