日本コンタクトレンズ学会からの呼びかけ ~角膜に傷注意、度なしカラーコンタクト~

2004(平成16)年11月15日付の朝日新聞朝刊に、生活欄の記事によれば、度なしカラーコンタクトについて、角膜障害の注意を呼びかける記事が掲載されていました。

 

概要は、おしゃれ目的のカラーコンタクトレンズは、国の承認を受けていない「度なし」の安いレンズがインターネットや雑貨店などで自由に売られており、角膜を傷つけてしまうケースが相次いでいるという内容です。

 

記事の事例によれば、洗浄液に浸していて色素がにじみ出てきたこともあるそうです。
それでも使い続けていると痛くなり、眼科医院に診察に行くと、両目の角膜の表層に点状の傷がついていたそうです。

一般的には、視力矯正用のコンタクトレンズは厚生労働省の薬事法で規制を受けていますが、今回の記事の事例では、おしゃれ目的のカラーレンズは、薬事法の規制対象外なので洋服店や雑貨店でも売られていると報道されています。

日本コンタクトレンズ学会が8月末、会員の眼科医師ら約1,100名に呼びかけ、調査したところ、10代から20代の女性の患者が1ヶ月で16症例集まったと報告されています。

専門知識がない人が売り、扱い方を知らないまま使っている人が増えるのは危険であることから、薬事法を適用し、規制をしていくべきだと指摘しています。

【2004年11月15日 朝日新聞朝刊より一部抜粋】