京都のグルメ・グルメ探し。せんまい漬けは、扇舞漬けと井上漬物店では、表記しています。

せんまい漬けは、扇舞漬けと井上漬物店では、表記しています。

京都のグルメ探しは、主食だけでなく、副食、特にお漬物に関心を持っています。

京都 井上漬物店

京都五条西洞院を上ったあたりを歩いていると、こんなところに、「親鸞聖人御入滅之地」の石碑がありました。

京都 井上漬物店

京都 井上漬物店

浄土真宗の開祖、親鸞聖人がここでお亡くなりになったそうですが、ちょっと中に入ってみようと思っていたら、頭上から、ちょっと危ないですよと言われ、なにかいなと見上げれば、電線工事のようで、確かに、頭の上からペンチでも落ちてきたら、親鸞聖人に並んで、松葉博雄も御入滅の地になってしまいます。

京都 井上漬物店

電信柱にのぼった工事の人が、近隣で、声を出しながら、工事をしています。照明灯の取り付けのようで、実際に工事をしているのは、研修中の若手で、下から怒鳴っているのが、中堅の指導員のようです。

言っていることは、「机の上で学んだことは、そのとおりにいかへん場合、ちゃんと、光がどのへんまで照らしたらいいか、現場で考えるんやと、何度も言っているのに、なんでお前はわからへんのんや、そんな照らし方だったら、歩くもんが困るやろ、よう考えや、、、、」ずっと意見が続いています。

京都 井上漬物店

脇で聞いているほうもつらいけど、当の本人はもっとつらいはずです。

しかし、後々のためには、ここで、古参指導員が、とことん、新人を鍛えるか、教科書どおりでよしとするか、考えさせられる問題で、京都グルメツアーをしながら、電柱工事で、社会勉強を垣間見ました。

京都 井上漬物店

その先を進んでいると、漬物屋さんが見つかり、その名も「井上漬物店」です。

京都 井上漬物店

京都 井上漬物店

店先の、奈良漬に目が行き、少し立ち止まって、じっと考えていると、「半分でも、好きなように切りまひょうか」と、気の利いたことを言うので、さらにあれとこれはどう違うんですかと、つっこんでみると、詳しい説明もあり、大量生産・大量販売の店とは違う専門店の意地が垣間見えて、ここで買うことにしました。

京都 井上漬物店

贔屓目で見ると、さらに、いい点が出てきました。テレビの人間国宝の番組がやってきて、井上漬物店に人間国宝の認定証を置いていっています。

細い路地にあるお店ですが、路上ライブもしているようで、来たお客に、対応するだけでなく、これからのお客作りもしているし、地域活性化の取り組みもやっているので、ついつい話が弾んでいきました。

京都 井上漬物店

一番、驚いたのが、一緒に歩いていた、うちの娘に、「お嬢ちゃん大学にいってはるんですか?今日は、お父さんが下宿に来てくれたんでしょ、ええ親子ですね」と、うちの娘が、女子大生になってしまいました。

えらく若く見られたもんで、娘もお腹の中の笑いを噛み殺して、なんだか喜んでいます。

京都 井上漬物店

包装紙には、伝統的な漬物のイラストが描いてあります。

京都 井上漬物店

京都 井上漬物店

その中に、せんまい漬けを、扇舞漬けと表記しています。千枚ぐらい、かぶらを薄く、たくさん切るから、せんまい漬けかと思ったら、踊りからの由来です。

京都 井上漬物店

京都 井上漬物店

2010年10月28日(木)