インド巡礼記 :カルカッタでマザーテレサの真理の言葉を知る

インド巡礼記 :カルカッタでマザーテレサの真理の言葉を知る ~「家に帰って家族を大切にしてあげてください」~ 第25話真理を求めて   インドに、インドに真理を求めて、インド巡礼に行きたい、こう思ったのも、家庭を築き、仕事に精を出し、人生も順調に歩んでる時、ふと心の中に、「これで良いのかな?何か大事な事を忘れていないかな?成る程と腑に落ちる様な真理を理解できてるのかな?」このように、ふとした疑問がどんどん膨らんできたからです。インド巡礼は、真理を求める巡礼の旅になるはずです。 【その25】

ホームから線路を見れば、

朝からたくさんの人が

鉄道の保線の仕事をしています。

インドの鉄道は広軌で、

台車もそれだけ広く作ることが出来ています。

日本は明治の時代に

新橋-横浜間の鉄道を敷設したとき、

狭軌を選んだので、日本中がその後、

狭軌になってしまっています。

インド巡礼記

インドは、イギリスの植民地となった為、

鉄道の施設やレールの幅は、

ほぼ、イギリス仕様になっているようです。

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町並みも、イギリス様式のレンガ造りが多く残り、

かつてのイギリスの植民地であった、

東インド会社の雰囲気が残っています。

インドの男性は、ひげを蓄えた人が多く、

白い服を着て、頭にはターバンを

巻いているのが特徴のように見えます。

朝の通勤ラッシュの時間帯には、

たくさんの自動車や自転車、

オートバイがどこから集まって来るのかと思うほど、

密集状態になっています。

交通マナーを守る姿勢よりは、

少しでも有利に、他の車を出し抜こうという、

焦りか、活気か、あるいは

力強いエネルギーの様なバイタリティーを感じます。

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これから行くところは、

キリスト教施設が運営する孤児院で、

そこにはマザーテレサさんがいる所です。

松葉博雄は神戸から持ってきた、

我が家の子供たちが成長して

サイズが合わなくなった子供服を何着も用意してきています。

この子供服をマザーテレサさんの手に

渡す事が出来たら良いなぁ、と思って、

かさばる子供服を神戸から

カルカッタまで、運んできました。

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キリスト教の教会に付随する

孤児院の福祉施設に入り、

この施設の子供たちとのふれあいがありました。

松葉博雄は、持ってきた子供の衣服を何着か、

教会の方に使ってくださいとお渡ししたところ、

大変喜ばれました。

目の前で、この服を着る子供の姿は見えませんでしたが、

きっと、目の前にいる幼い子供たちの誰かが、

神戸から持ってきた服を着て、

喜んでくれると思います。

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お話では、世界の各地から衣類が送られてくるようで、

子供たちの着ている服はそれぞれの送ってきた国の

送り主の気持ちが込められているように思いました。

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2,3歳ぐらいの幼児もたくさんいました。

このマザーテレサの施設に入れない、

路上で寒さを凌いでいる

幼い子供たちがもっともっといると説明を聞き、

すべての子供たちを受け入れることができないことを知りました。

マザーテレサにインタビューした人が、

「世界平和のためにわたしたちはどんなことをしたらいいですか」

と尋ねると、マザーテレサは、

「家に帰って家族を大切にしてあげてください」

と、言われたそうです。

身に染みる言葉です。

松葉博雄は、神戸に家族をおいて、

ここインドに真理を求めに来たものの、

カルカッタでマザーテレサの

「家に帰って家族を大切にしてあげてください」

という言葉に、一つの真理を見つけました。

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