四国からいただいたしし肉を使ってのぼたん鍋

四国の知人より今年の猪のお肉が宅急便で届きました。毎年恒例のように贈っていただいてとてもありがたく思います。

冷蔵庫には野菜がありませんので、今日は三田の方に野菜を買いに行くことにしました。今日行った所は三田のJAが運営するパスカルという産地直売店です。パスカルではこの近くの農家の方が持ち寄った野菜を売っています。

まもなくお正月が来るので、お正月のための準備の商品が並んでいます。これは普段とは違うことです。

うちでも正月用の葉牡丹を買うことにしました。ふと見ると、スイトピーの苗かと思えば、絹さやえんどうの苗も横で並べて売られていました。

これを植えると、きっと春になれば花が咲き、実がなるから季節の来るのが楽しみになると思い、一緒に買いました。

そろそろ、正月の準備に入る時候なので、しめ縄とか松飾などの正月用品が並んでいます。

三田牛を見てみると、とっても立派なステーキ用のお肉があります。

表彰状の額が掛かっていて、入賞した牛のお肉を販売しているとのことでした。三田といえば三田牛が有名です。

お歳暮の季節なので今は三田の山芋を売っています。3キロで4950円です。

山のように積まれていましたが、見ていると入れ替わり立ち代わり主婦の方やおじさんたちがやってきては、贈答用に全国に向けて発送の注文をしていました。5000円で軽いお菓子を贈るよりは、3キロも重さがあって長持ちもするし土地柄のブランド名もあり、かさもあればこの5000円は贈答用に値打ちが出ると思って贈っているのでしょうね。

三田米も売っているのが見えます。地方発送なども手がけていて、かなりたくさんの三田米が積み上げられていました。

三田米は玄米で送る袋もあれば、精米して真っ白いお米にして送ることも選ぶことができます。玄米は、そのまま炊くとにおいと色が黒くなるので三分づき、五分づき、七分づきなどと好みに応じて玄米の比率を調節ことになります。玄米のまま米袋に入れておけばかなり長持ちをします。しかし、食べるときは精米をしてもらわなければ白米にならないので、これが問題です。

クルクミンは、腸で吸収されると強力な抗酸化物質となり、体の活性酸素を取り除く作用があります。ウコンを売っていました。秋ウコンと春ウコンは効果が違うとのことでした。秋ウコンを表示していました。

秋ウコンはこのクルクミンの量は、春ウコンの5倍もあるそうです。

あと、この辺りでとれた新鮮な玉子を売っています。平地飼いをし、自由に広場に放ち、オス・メス同居で飼育していて自然の玉子が売り物でした。最近の鶏ウイルスの問題を意識してか、ポスターには「ご心配おかけしました。鶏たちも元気です。安心して召し上がりください」とのメッセージが掲示されていました。

このほか、白菜、ねぎ、ほうれん草、水菜、葉付にんじん、かぶら、里芋などの産地で直接少し土の着いた、たった今畑から引き抜いたばかりのような、たくさんの野菜を買うことが出来ました。

家に帰ると早速鍋で煮込みます。

まず、いただいたしし肉を赤みが多い部分と、ぼたんの花が咲いたように見える脂肪が多く入った霜降りの部分とを、比率を考えながら、お皿に盛り付けます。私は、霜降りが多いほうがよいのですが、これはこれで脂のとり過ぎの心配が出てきます。そこで、赤身の部分の混ぜて肉気を増やすことになります。

ぼたん鍋は味噌味が命です。味噌タレはとても長い時間肉と馴染ませるように煮込まないと、しし肉が柔らかくなりません。しばらく煮込んでやっとしし肉がいただけるようになりました。

篠山の本場のぼたん鍋の老舗の店に行くと、味噌味がとっても濃厚な美味しい深い味わいを出してくれます。いつも感じるのは、一番最後に残った頃の味噌のだしが美味しいのですが、そのときにはもう、ぼたん鍋は食べ終わってしまい、できたらこのたれ汁を鍋にでも入れて、持って帰りたいと思います。

でも、お店の方に笑われそうなので、まだ持って帰ったことはありません。

ぼたん鍋を食べに行くと、お店ではお皿にきれいに盛って、まるで牡丹の花が咲いたように見せてくれますが、我が家ではそのような細かい芸はしていません。

四国の贈っていただいたかたには、しし撃ちから始まり、肉のスライスと発送をしていただきまして、どうもありがとうございました。
一時間近く煮込んでいただいてみました。体がポカポカと温まってとても美味しいぼたん鍋がいただけました。

おかげさまで今年もおいしい季節のぼたん鍋をいただくことができました。ごちそうさまでした。


2004年12月23日(木)