「有馬の大茶会」~文化の日のドライブ~三田・有馬・その2

2005年11月3日。有馬に着いた頃も、車を降りるて有馬の街を歩く途中、雨が降り出して、有馬の紅葉を見るつもりが、どうしようかと思いましたがすぐに止みました。

有馬は神戸市ですが、六甲山を越え、有馬の街に入れば北区になり、気温は低くなります。有馬に桜が咲く時期も、神戸の市街地と比べると一週間から十日ほどは遅れています。

秋になると、有馬の紅葉は市街地よりも半月も早く始まっています。まるで飛行機で地球を周るような時差を感じます。

有馬温泉の最も忙しい時期はこれからです。有馬温泉に入りたいなあと思い始めるのは、気温も下がり、なんとなく人肌が恋しくなり、温泉にでもつかって一杯やりたいなあと思い始める今頃からがベストシーズンに入ります。

偶然にもちょうど今日は有馬温泉では、有馬の大茶会をやっていました。ここは温泉寺です。

沢山の和服を着た方が、今日は有馬の大茶会に来られています。

有馬の大茶会の縁起は秀吉の茶の師匠、千利休が有馬で茶会をしたことから始まります。

有馬の大茶会の会場に行けば、ひょっとすれば「お兄さんも一服いかがですか」とお声がかかるのではないかと思ったからです。

テントを張り、テントの中でお茶を振舞っているのかと思えば、実はうどんを皆さん食べていました。このうどんを食べる権利を持っているのは、有馬のお茶会に呼ばれた人のようで、うどんはいくらとかの表示がありません。

どこに行けば有馬のお茶を一服いただけるのかと思って、あちらこちらを散策してみれば、いました!いました!和服の行列です。

和服の行列の先には、有馬の大茶会のお茶席があるようですが、通りがかりの人が一服いただけるような雰囲気ではありませんでした。きっと、なんとか流の門弟の方たちの限定だと思います。


有馬の大茶会は諦めて、どこかの温泉に入ろうかと方向転換しました。道端の溝からは、湯気が立ち上がり、いかにも温泉街のような路地があったので、その溝に沿って湯元を探しに行って見ました。

そうすると、温泉寺のすぐ裏には、有馬温泉のもとの源泉がありました。永らく有馬に来ていますが、温泉が出る櫓と井戸を見るのは初めてです。

ここから有馬のお湯が各宿、旅館にパイプで供給されているようです。 湯の温度は高く、100度近い熱湯のようで、あたり一面蒸気が立ち込めて、かすかに硫黄の臭いを放ち、温泉街に来ている雰囲気が湧いてきました。

温泉卵でも作って売ってみればいいのにと思ってみましたが、有馬温泉特産温泉卵といった表示はどこにもありません。

近くに日帰り温泉があり、入ってみようかと、番頭さんに聞けば、今日は祝日なので、ものすごい一杯のお客さんのようでした。これだと芋の子を洗う状態なので、今日は有馬での入浴を諦めました。

有馬温泉を見たあと、今度は有馬神社にお参りです。


有馬の大茶会をぐるっと回ってみましたら休憩所があったので入ってみました。

ここでは有馬の手打ち蕎麦をおじさんが打っています。

お蕎麦と天麩羅蕎麦をいただきました。

あと、蕎麦湯もいただきました。

お客様の多く、お店の蕎麦打ち職人の方も、蕎麦を打った後はお客様の注文取りや配膳をして、てんてこ舞いの忙しさです。

有馬神社にお参りした後は、とてもすがすがしい雰囲気です。

有馬温泉のメインストリートを避けて、山の中腹にあるケモノ道のような、ひと一人が通れるぐらいの細い道を通り、有馬の街を見下ろしながら、散策が終わると、今日の有馬での休養は終わりです。

車で来たので、ビールが飲めなかったのが残念でした。