商大キャンパスめぐり

2004年の5月下旬になると、「ぽかぽかと暖かい」から「暑い」、に陽気は変わってきました。

今日はゼミが始まるまでの待ち時間の間にキャンパスを取材してきました。

駐車場から玄関に向かうと、三木記念館のすぐ前の広場で、応援団と体育会との交流会をやっていました。お互いに向かい合って大きな声で紹介をし合っていました。

学生服を着ているのが、応援団員です。青いユニフォーム(背中に兵庫県立大のネーム入り)を着ているのが体育会員です。 応援団員は絶叫していました。

新入生の勧誘が一段落し、各部とも新入部員の本格的な練習が始まっています。

体育館の前を通ると、玄関のガラスに写る自分の姿を見ながら、ダンス部の部員が練習をしています。

体育館の隣の建物にはクラブハウスがあります。廊下はあまり掃除は行き届いていないようです。

部員のための洗濯機がクラブハウスの横に用意されています。衣類は洗濯するようです。

普段行くことのない、キャンパスのずっと奥まで進んでみました。そこには弓道場がありました。

弓道場では、遥か先の、丸い、3重丸の的に向かって矢を射るようになっています。

弓道について考えてみました。弓道は的と矢と弓からなります。そこに弓を射る人がいます。

的と矢と弓は変わりません。変らない道具を使って、変った結果が出ることになります。
なぜ結果が変るのか。それは弓を射る人の心が変わるからだと思います。

もちろん初期の頃は体力的な問題や技量の差が結果に大きく影響します。

上級者になると同じ的を狙い、同じ弓を使い、同じ矢を放つことになりますが、その人の心の状態によって結果が変ってきます。

これはマーケティングで学ぶことと相通ずる問題を含んでいます。

弓道とマーケティング研究に相通ずる事、それは「主体と環境との適応」の問題です。

「主体」である射手が、「環境」である弓と、矢と、的、に適応することです。

これは、心が一つとなり、平静な気持ち、無心な気持ちにならなければ、なかなか的には当たらないのではないかと思いました。

プールの隣にはテニスコートがあります。テニス部の新人部員の練習が見えます。
新入部員は先輩部員から、まず「大きな声を出す」ことを求められています。

大きな声はなぜ必要なのでしょうか。サーブをする時、ポイントがとれた時、選手が代わる時など、とにかく周りに聞こえるような大きな声を出しています。聞いていると、やはり活気を感じます。

少し離れたところに、おや?、こんなところに菜園が、どうして?と思いました。誰かが耕して、季節の野菜を作っています。

ナス、キュウリ、トマト、とうもろこし、その他夏野菜がたくさん植えられています。

誰がお世話をしているのでしょうか、誰が収穫をいただいているのでしょうか、味はどのようなのでしょうか、と思ってしまいました。

商大キャンパスのグランドは広く、サッカー場と野球と陸上のグランドがあります。
今日はあまり激しい練習は見当たりません。のんきそうなキャッチボールをしている人が数人いました。

県立大学ですから、大学の維持費は税金から賄われています。

一人の学生を入学から卒業までにどれだけ納税者の負担がかかるか知りませんが、恵まれたこの環境を生かして青春のひとときをよく学び、よく鍛え、いつの日か社会に貢献して欲しく思います。