心機一転:心機一転となるか。政府と日銀、景気「踊り場」脱却を表明

心機一転:心機一転となるのでしょうか。政府と日銀が景気「踊り場」脱却を表明しました。市場のターニングポイントとなるか?


心機一転となるのでしょうか。2005年8月10日付けの新聞で、日銀と政府は景気が踊り場を脱却したという表明をし、日本経済新聞ではそれがトップに出ました。

1989年12月末に、株式市場は平均株価で市場最高値の日経平均株価3万8915円を付け、翌年1990年から株価は一転して下げ基調に入りました。

あれから15年、さて、市場環境が好転し、土地、株、商品市況、為替、債券などの金融資産はこれから、ここを境にターニングポイントに入るのでしょうか。

この新聞記事は翌日11日には、大変な株価の上昇をもたらしました。

株が急に勢いづいて上がり始めました。私の周りにも、小金持ちが不動産の売買の話や、足の速い株式投資について、少しずつ手持ち資金を動かし始めた話を聞きます。

特に、市街地の一等地にある利回りのよい商業ビルやマンションについては、すぐに売買がまとまるようです。

15年に渡り、耐えに耐えた人たちの忍耐はここで報われるのでしょうか。

エコノミスト2人の意見も出ていました。踊り場脱却説が早すぎると言う説と、これからはもっと上がるだろうという説です。

いつもながら、強弱の対立する意見が新聞に紹介されています。実際のところ、結果はしばらくしてみないとわかりません。

昔、バブル景気の頃、著名なエコノミストや投資コンサルタントは、軒並みはずれ、これを信じた人たちに多大の影響を与えましたが、頭を丸めお詫びをしたほどの懺悔はありませんでした。

これが景気に影響するか心配していましたが、それは現在はほとんど影響されていませんでした。

証券会社では、過去の不況のときリストラを行い、人員を減らしてきたのですが、ここに来て一転して強気となり、今度は増やそうという方向へなってきています。

証券会社の人員は増えれば、皆さん方のお宅にも電話がかかるか、直接訪問があり、以前のような活発な勧誘活動がまた始まるかもしれません。

「奥さん、今買わないと、上がってしまいますよ、○○さんはあの時買って大儲けしてますよ…」といった甘い言葉にご用心してください。

先物金利についても強い含みになってきました。

日経平均はどんどんこれから上がっていくのでしょうか。それが分かれば、誰も苦労はありません。

それが勧誘する側の人は、いかにも分かったように自信を持って薦めるために、つい、なけなしのお金を預けてしまい、嘆きの声を15年前に、新聞で連日読んだことがあります。